▲TOPに戻る 生もずくと塩もずく、何が違うの?

伊平屋島からシマムーです。私は伊平屋島に移住する前は、年に数回、沖縄に遊びに来ていました。旅行中は海と郷土料理と酒(オリオンビール・泡盛)を堪能し、お土産は自分用に、泡盛、海ぶどう、もずく、スパム、沖縄そばなどを買い込み、友人用に沖縄特産物を加工したお菓子類、とくに目新しいものに飛びつく笑、そんな旅行をしていました。
今回はその頃のことを思い出しながら、生もずくと塩もずくについて書いていきたいと思います!

生もずくと塩もずく

生もずくは、文字通りとれたてそのまま! というイメージがつきますよね? それに対しての塩もずくは…? これ意外と悩んでました。
「生」がつかないということは茹でたりしているの? とか、生だって塩味だから生塩もずくじゃないの? とか…笑。
まずは答えから言うと、
「生もずく=海から収穫してきたままのもの(何の加工もない)」
「塩もずく=もずくを保存できるように洗浄し塩漬けしたもの」

です。どちらも加熱はしていません!(過去の自分に教えてあげたい!笑)

そりゃあ、生もずくが最高なのはわかってるって!

どんな食べ物でも「生」は、いかに新鮮さを保つかが重要で、特に生もずくは傷みやすいから保存・管理には気を付けないといけません。新鮮さを保つことができれば、もずくのしっかりした食感や栄養分も逃がさず「生もずく最高!」なわけです。
でも細菌(雑菌)は人間の目で確認できない世界で活動していて、ちょっとした油断ですぐ腐敗につながったり…。

今からかれこれン十年前? もったいないおばけが出てきそうな失敗をしたことがあります。

生もずくの4コマまんが

そう、料理もろくにできないあの頃の私は、ショップ店員さんの「常温で1週間くらいもつよ」という言葉をそのまま受け取ってしまい、封を開けた後も常温保存してもずくを腐らせちゃいました…。
たったの1日で、本当にウゲッ! となるくらい土臭く、到底食べられるものではなくなっていたのです。

生もずくを手に入れることが容易くなった今では、手に入れたら小分けにして、2・3日中に食べるもの以外は全部冷凍保存! これを徹底してやっています! 2度と同じ過ちは犯さないゾ!笑
生もずくの常温保存はキケンなので、開封前でも冷蔵保存! すぐに食べないなら冷凍保存!して下さいネ!

ちなみに、生もずくには「洗い」と記入されているものがありますが、これは収穫した後に水洗いしてあるもずくのことです。

塩もずくの塩抜きは5分程度!

塩抜きって作業はカンタンだけど、待つ時間が面倒だったりしますよね。でも多くの塩もずくは塩抜き時間5分程度です。ちょっと洗い物をしたり、晩酌の準備をしている間に完了です!

生もずくはさっと洗えばOK/塩もずくは塩抜きが必要

じゃあ塩抜きってどうすればいいか? 参考までにシマムー流をご紹介。

<塩もずくの塩抜き方法>

1)ザルに塩もずくを入れて、流水でじゃばじゃばする。

2)ボールにたっぷりの水とちょっとの塩を入れてうっすい塩水にして、1)をザルごと入れる。

3)4分ほど経ったら味見して、自分好みの塩加減になっていたらざっくり洗って完了。

※塩が濃い場合は水をとりかえたり時間調整をしてください。
※必要以上に水につけたままにしないこと! 食感・栄養素が逃げてしまいます。

生もずく、塩もずく、それぞれの特徴まとめ

さて、ここで一区切りまとめてみます。

生もずくは…傷みやすく保存期間は短いけど、さっと洗うだけで食べられるうえ、食感・栄養素も一番いい状態

塩もずくは…生に近い状態で保存するための手段なので、保存期間は長い。ただ塩抜きという手間がかかる(でも5分程度)

いかがでしょうか?
でも、どちらにしても保存・管理はキチンとしましょう! 特に開封後は温度や環境でどんな菌がいそいそと近寄ってくるかわかりません。小分けにして、直近で食べる予定がない分は冷凍するなど、最後まで美味しく食べるために、ひと手間を大切にしてください!

たまに問合せがある質問「茹でる必要はある?」

過去の自分がもんもんと悩んでいたように、熱を入れた方がいいのかどうか迷っている人はいるんですよね! この質問をされたとき、ちょっと安心感を覚えました。
答えとしては
「茹でる」のはダメだけど、お好みで「湯通し」か「熱湯をかける」のはあり!

「茹でる」までしちゃうとせっかくのもずくの栄養分も逃げてしまいます。磯臭いのが苦手という人や、もずくをそうめんのように食べる場合などは、さっと熱湯にくぐらせる「湯通し」や、ザルに入れたもずくに熱湯をかけてみてください。熱湯のあとには氷水などでシャッキリさせてあげると美味しく食べられます!
私は島に来てからは、必ず熱湯をかけてから食べますね。熱湯をかけると新鮮なもずくは鮮やかな緑になる…これが楽しいだけなんですけどね笑。

茹でる必要は? 磯臭さが苦手な人は、湯通しもしくは熱湯をかけて!

オススメの食べ方を聞かれることもありますが…私が紹介できるのはやっぱり定番である、もずく酢、もずく天ぷら、もずくそうめん(麵つゆで、そうめんのようにもずくを食べる)ですかね。もずく酢のタレは伊平屋島特有の商品はありません。市販のもずく酢のタレやポン酢を使うか、私はあまりお酢が得意ではないので、麺つゆ+りんご酢で自分好みのタレを作っています。クレーム覚悟で自分なりの食べ方を紹介するならば、醤油・酒・砂糖・出汁と一緒に火にかけてもずくの佃煮を作り、これとマヨネーズをご飯の上にかけて食べます…マヨネーズ好きになら共感を得られる?笑 マニアックですみません!!

どんな食べ方であっても、美味しく食べてもらえるとうれしいです!